『ずみまぜんっ!トラブっちゃいましたっ!』


「わかったから泣くな。すぐに向かうからそこを動くな」


『はいっ』


慣れた手つきで終了ボタンを押し、カバンに荷物を詰めていく。


「下っ端くん、何て言ってたんだ?」


「トラブったんだと。早く行かねぇとヤバイっぽいから早退する。先生に伝えといてくれ」


「はいよ。気をつけろよ〜」


「おう」


遼に手を振り、教室を出て階段を駆け下りる。


あれから一週間。


darkは解散し、半分以上は刑務所行きとなった。


総長だった大堀は、証拠不十分として逮捕とはいかなかったが、説教を受けたようだ。


俺達hopeは平和に過ごしている…とはいかず、週に1回はこうして問題が起きている。


まぁ、この街には未だに汚い族が結構いるし。


その上に、darkの残党もいるからな。


俺達はそいつらを潰すのに街を駆け回っている。