「神風くんっ!」


「星川?」


「間に合って良かった〜。早く帰ろ!みんなお腹空いたんだって!」


お腹空いたって…。


「俺達と帰っていいのか?」


「何で?」


「何でって…そりゃあ…」


後ろからすっげぇ見てくるんだよ!!


大堀に至っては、睨んできやがるし。


俺が何したっていうんだよ。


いや、星川といる時点で睨まれる理由にもなるか。


「ああ、総太達ね。いいのよ、別に」


本当にいいのか?


昔の仲間なんだろ?


言いたいけど言えねぇ。


もし言って大堀を取られたら…。


「だって今の私はhopeの姫だもん!過去は過去だしね〜」


笑顔でそう言う星川に、つい口の端が上がってしまう。


過去は過去…か。


そうだよな、今を生きてるんだ。


過去なんか関係ない。


「よし、じゃあ帰るか!」


「うん!」