「そっか!んで話戻すけどさ、この族最近妙な動きしてんの!」


「妙な?」


遼が指さすのは、1枚のプリント。


に書かれているある族の情報。


つぅか、こんな大事なもんプリントにして持ち歩くなよ。


まぁ、言ったところでもう遅いけど。


ため息をつきながら、遼が渡してきたプリントを見る。


そこはつい先日まで姫がいて、まだ正統派だった族。


予測でしかないが、多分その姫が闇に落ちた原因なんだろう。


とりあえずは平和が一番。


「今はまだ大丈夫だろ。…だけどもし、被害が広がるようなら…」


「おれたちの出番だな!」


頷くと遼は嬉しそうに頬を緩めた。


…そんなに戦うのが好きなのか?


「おう。だから今の内にちゃんと学校にこいよ」


「ヴッ…」


はぁ…これはまたサボる気だったな。


…っと、後少しで休憩終わるな。