真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「透さんは大堀と話したんですよね?」


そして刺された。


ということは、全て知っている?


「まぁね。大堀は咲夢のことがちゃんと好きだったよ。ただ、それがから回ってしまっただけ」


星川が好きなのにどうしてそうなったんだ?


「あの日、俺は咲夢がdarkの姫になったと聞いてここに向かったんだ」


〝あの頃のdarkは、すでに汚い族としてブラックリスト入りしていたからね〟


そう言って苦笑いをする透さん。


星川とdarkが仲良くしだしたから、俺に調べるように言ったのか。


「そこで見たのは、大堀が女を抱いているところだった」


「まさか倉庫でやってたのかよ?!」


「遼さんは静かに!」


「…はい」


相変わらず空気が読めないのか。


まぁ、それは俺も思ったことだけど。


星川が来るかもしれないのにここで抱くなんて…。


自分から死にに行くようなもんだぞ?


「噂は本当だった。本当なら潰さないといけなかったんだ。でも…」


族を動かさなかったのは、族を引退した後だったから。


総長の引き継ぎも終わっていたから。


きっと透さんはそう思っているんだろう。