真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

懐かしい声が倉庫中に響く。


「兄貴!!」


「お前…」


嬉しそうに叫ぶ憐次とは反対に、しかめっ面をする大堀。


まぁ、そうだろうな。


自分が刺し、目の前で倒れていったんだから。


生きてるとは夢にも思わなかっただろうな。


「透さん、お久しぶりです」


「啓介。真面目、なれてるか?」


「はい。みんなに真面目総長なんて言われる始末ですよ」


「ははっ、すごいあだ名だな」


この笑顔、やっぱり透さんだ。


別に疑っていたわけじゃねぇ。


だけど、さっきまで眠っていると言われていたんだぞ?


少しは警戒しねぇとな。


「…咲夢」


さっきから一言も話さない。


どうしたんだ?


せっかく透さんが目を覚ましたっていうのに。