真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「それは過去の話だ。過去に囚われんのもいい加減やめたら?」


笑って言うと怒ったのか、顔が真っ赤になった。


…タコみたいだな。


「うるせぇぇえぇえ!」


「お前が俺らのことわかる分けねぇだろ!」


「わかんねぇよ。力を求めて薬に頼る奴らのことなんか」


薬で強くなっても意味ないんだ。


「仲間がいて、守るべきものがいる。それこそが真の強さなんだよ!」


地面を思いっきり蹴り、男の前へと出る。


自分の前にくるとは思わなかったのか、反応が遅い。


男を力いっぱい殴り飛ばす。


後ろから静かに、気配を消して近づいてくる男の腕を掴み、近くにいた男に向かって投げ飛ばす。


驚き、構えるが、男の体重を支えきれなかったのか、後ろへと倒れ込む。


1人、また1人と倒していく。


気づけば立っているのは大堀だけとなっていた。


「すっげぇ!さすが啓介さんっすね!」


「戦っているところ初めて見ましたが、かっこよかったです!」


「サンキュー」


嬉しいけど褒めすぎ。


さすがに恥ずかしいからっ。