真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「でもっ」


それでも納得がいかないのか、食い下がらない実虹。


こいつ、変なところで頑固だからな〜。


「実虹ちゃん、握手しない?」


「握手?」


何で握手なんだ?


疑問に思うが、きっと星川には考えがあるのだろう。


俺は静かに見守るだけだ。


…ぶっ飛ばした男が起きる前に終わればいいが。


「そう、握手。私と握手するのはいや?」


「ううんっ!握手する!」


差し出されていた星川の手を握った実虹に微笑む星川。


その後ろでは、男がうめき声を上げて顔を押さえている。


…顔は殴ってねぇけどな。


「これで仲直り。ね?」


「っうん。ありがとう」


良かった。


これで2人のことは心配ねぇな。


問題は…。


「いきなり蹴ってんじゃねぇよ。礼儀知らずが」


こいつだな。


はぁ…めんどくせぇ。


「一応あれが挨拶のつもりだが?」


マンガで表すと、バチバチと火花が散ってそうだな。


「つぅか誰?」


裏から入ってきたからここが何の部屋かもわからねぇんだけど。