真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「今はケンカをしている場合じゃないんですよ。星川さんが捕まってるんですからね」


説教をする暎の前に正座をさせられる2人。


チラチラとこっちを見てくるが、助ける気は一切ない。


自業自得なんだ、暎に説教されればいい。


「えっと…神風くん?」


「言いにくいなら啓介でもいい」


「ん。じゃあ、啓介って呼ぶ。私のことは亜衣でいいよ」


こくりと1つ縦に頷く。


星川とはまた違う、少しサバサバした感じだな。


女だけど、男に近いその性格に少し話しやすさを感じる。


「亜衣、1つ聞いていいか?」


「うん、咲夢を助けてくれるからね。質問くらいいいよ」


「サンキュー」


まぁ、星川は俺達hopeにとって大事な存在だから頼まれなくても助けるけど。


「星川が攫われ、どうして会ったことも、関わりもない俺達に助けを求めた?」


ずっと気になっていた。


例え同じ学校でも、話したことは1度もない。


すれ違ったことすらないのだ。


そんな俺達にどうしてだ?