真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「…うん。私は負けないよ。だって実虹ちゃんや神風くん、暎くんに遼。そしてhopeのみんながいるから。私は1人じゃないから」


その言葉を聞いて安心した。


星川はもう大丈夫だ。


兄を傷つけられ、自分を責めるだけの星川はもういねぇ。


「その言葉が聞けて良かった!…じゃあ、啓ちゃん。私は暎のところに行くね〜」


いつもの口調に戻った実虹は、手を振りながら倉庫の中に入っていた。


その瞬間、中が騒がしくなった。


…何となく察してはいたが、予想以上だな。


「星川、俺達は裏から入るぞ」


「うん。でも裏口ってまだ使ってるんだね」


「まぁな、あそこは幹部しかしらねぇし。急いでる時は楽だからな」


まだ納得してないっていう感じの星川。


それもそうか。


〝あの〟裏口なわけだし。


倉庫の裏にある隠された入り口。


そこは代々幹部だけが教えてもらえる隠し通路。


見た感じ楽そうだし、便利にも思えるが実際はそうでもねぇ。


なぜなら、その道を使うってことは危険と隣り合わせということ。