真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「実虹、車を回すように伝えろ」


「ん?それならもう伝えたよ〜。もう来てるはず!」


何か今日の実虹は準備がいいな。


いつもならのんびりなのに。


なんて言うか、張り切ってるっていうか、ワクワクしてる感じだ。


…まさかだけどこいつ、透さんの敵討ちするつもりじゃ。


こいつの場合、普通にしてるならいいんだが、この満面の笑みときた。


ぜってぇ何か企んでる顔だ。


はぁ…やっかいなことにならねぇといいけど。


「よし。星川、準備はいいか?」


「うん、全然大丈夫!」


病室を出て準備をしていた星川。


何をしていたかなんて星川を見たらわかる。


さっきまで黒色だった髪は金髪に、絆創膏を貼っていた頬には星型のホクロ。


制服だったのが、今は星がたくさん描かれた黒色のパーカーと半ズボンに。


これはまさしく〝star〟だ。


「うわあぁぁ!starだ!金髪キレー!」


「ありがとう。この髪色気に入ってるから嬉しいな」


でも本当にキレイだ。


初めて出会った頃のstarを追いかけていた。


だけどそれ以上に成長している。


可愛いが美人になるくらい。


これは例え街ですれ違っても気づかなかったかもな。