真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「俺に助けられたくらいで目立つか?」


「っ〜目立つから言ってるんだよ〜」


頭摩ってるところを見ると、まだ痛むのか。


でも暎の言う通り、自業自得に変わりはねぇ。


…もう少し経っても痛いなら氷水でも作ってやるか。


「地味子が王子に助けられるのはイジメの原因にもなるからね」


「星川は地味ではねぇよ?」


そういうと苦笑いになった。


そうだった、星川って鈍感だったっけ。


多分、自分が美少女部類に入るって気づいてねぇんだろうな。


もちろん、学校の奴らも。


学校ではメガネを付けてるから、素顔は隠されてるし。


「とりあえずね、目立ちたくなかったんだ。目立ってしまえばあいつらに見つかってしまうから」


「darkはそんなにヤバイのか?!強いのか!?」


こいつ…本当にケンカしか頭にねぇのかよ。


「強くはないかな。…出会った頃はあんな奴じゃなかった」


〝私が…変えてしまった〟


泣きそうで、辛そうで、でも言葉にはしない。


頼ることを覚えても、ここでは頼ってはくれない。


また自分の中に溜め込むんだ。


それだけそいつが好きだったってことか。