「でも、どうして私に正体を?」


「みんななら…大丈夫だと思ったんだ」


悲しそうな顔をしていた星川の顔に笑顔が戻ってきた。


「お兄ちゃんがhopeを任せたらみんななら…。きっとわかってくれるって、大丈夫だって思った。だから言ったの」


それは信じてくれてるってことか?


俺達が星川を信じるように、星川も俺達を信じてくれてるって。


そう思っていいのか?


「特に、お兄ちゃんが総長を任せた神風くん」


「ん?」


「私はhopeの総長を探してここにやってきた」


俺を探して?


でもそれは…。


「…俺の情報はロックしてある。ロック解除したのか?」


「それは無理だったよ。私でも無理って…どんだけ頑丈なのよ」


ほっぺを膨らませ、拗ねてる感じで可愛いがよく考えてみろ?


そんな簡単に解除されたら、情報ただ漏れだろ。


それだけは阻止したいもんだぜ?


「で、どうやって俺を探すつもりだったんだ?情報が見れないなら、俺のことわからなかったんじゃ…」


出会った時も俺のこと知ってる感じではなかったし。