「神風くん…」


いつにも増して真剣な顔をする星川にドキッとする。


この真剣な顔。


やっぱりバレた?!


気持ちに気づいて数秒で振られんの?!


さすがに辛いんですが!?


「神風くんとならお兄ちゃんのこといっぱい語れそうだよ!!」


って、気づくどころか全然違うところにいっちゃったんだけど?!


鈍感にも程があるぞ?!


「「どんまい」」


ポンっと肩に置かれる双子の手。


何かムカつくが、本当だから何も言えねぇ…っ。


いいさ、振り向かせたらいい話しだ。


覚悟しとけよ。


ぜってぇ振り向かせてやるっ!