「…え?」


「そんだけ透さんが大切ってことだろ?いい事じゃん。だから嫌いになるな。自分を大切にしろ」


俺が言えたことではないが、言わなかったらずっと星川は前へ進めない気がしたんだ。


星川には、starにはずっと前へ進んでいてほしい。


キツイかもしれねぇが、そう思うからこそ俺は星川に言ったんだ。


「っ…うん」


そこでふと気づく。


あれ、俺さらっとすげぇこと言ってねぇか?!


好きって…何告白してんの??!


え、何、俺って星川が好きなのか?


でもそうなら今までの俺の行動、感情が納得いく。


はぁ…っ、普通ここで気づくか?


しかも告白紛いのことした後にか?


最悪すぎるだろっ。


つぅか、俺って鈍感だったのか…。


ふと顔を上げると、ニヤニヤした暎と実虹と目が合った。


あいつら…まさか気づいてたのか?


はっ、あいつらが気づいてるってことは星川も気づいたんじゃねぇか?!


さらりとだけど、〝好き〟って言ったわけだし!