最近体が鈍ってきてたから、今の時間から運動するにはちょうどいいだろう。 タンクトップの上に半袖のスウェットを羽織って階段を下りる。 トントントン、という包丁の音。 何かを炒めるような音。 香ばしい匂い。 キッチンを覗くと母さんは既に何やら料理作っていた。 朝食にしては早すぎるから、弁当だろうか。 シンクとフライパンの所を何度も行ったり来たりしながら、手際よく料理を作っていく。 そんな母さんの額には汗が光っていた。