まずは、ミミが口を開いた。

「私と智樹が付き合ってるの、知ってるよね!?」



敵方、無視。



ミミは負けずに繰り返した。

「知ってるくせに、何で彼女ヅラしてんの!?」



敵方は、ようやく物憂げに答えた。


「私は別にトモがどこの女と付き合おうが関係ないし」

「はあ!?バカじゃない!?何で彼女持ちの男に手ぇ出すわけ!?モテないから、ひとの男に手え出してんの!?」

「なにそれ。カンケーないし。そっちはそっちで仲良くやればいいじゃん」

「仲良くしてるのをアンタが邪魔してんでしょ!」



…あれ?

あれあれ?