「で、でもぉ…本当に浮気してると思う?」


この期に及んでまだ、そんなことを…



言わずばなるまい。


私は、昨夜見たことを正直にしゃべった。


ミミの顔つきが、みるみる変わってゆく。


いつものベビーフェイスがどっかにすっ飛んで、見たこともない精悍な顔つきになった。

ミミは、智樹が浮気してるなんて、これっぽちも信じていなかったんだ。


ただ、その可能性をもてあそんでただけなんだって、

ようやく気がついた。