優斗が自転車を起こした。

「…カレシ、どーすんの?」


さっきから、何の話をしてるんだ?


でも面白いので、平然と言った。



「優斗は年中居ないし、居ない時はカレと会うわ」

「ひえええええ!?」


ま、マジだ!

マジになってる!


そうだった。

優斗は、マジメなんだ。


私は目をつぶり、うなずきながら言った。


「優斗は海カレ、彼は陸カレ」



亀じゃないんだから…

と自分に突っ込む。