喜んでるなんてもんじゃない。


会議室のテーブルには、

大量の「千葉大学」シールが咲き誇っていた。



「これ、全部張るの!?」

「全部張るよ~。足りるかなぁ」


小麦ちゃんは平然と答えた。




「足りるでしょ…」

「足りなかったら手書きだな!」


私は座って、学校案内パンレットを手に取った。


土手に咲く菜の花をバックに、

白い校舎が光り輝いてる。


懐かしい。

病院でこれを見て決めたんだよなぁ。