そして、そう思わせてくれたのは、



世界ランク1位のスポーツ選手でもなく、

ノーベル賞を取るような科学者でもない。




自分で自分の体も掻けないような、

お婆さんだった。



「…ありがとう」


生きてて良かった。


「ありがとう、えいさん…」