狭い玄関を入って、本と段ボールでいっぱいの部屋に入った。

トレーニングかリハビリで使うようなものが散らばっていた。

同棲してただけあって、割と広い。


リョウさんは暖房を入れると、さっそくまたチューハイを飲み始めた。



疲れた…

座ったとたん、急に眠気が襲ってきた。



「寝れば?」


うなずいて、目を閉じてみた。

すぐに目を開けた。



…寝れない。


リョウさんが毛布を投げてきた。

それにくるまって、ぼんやりと部屋をながめた。