リョウさんが、仁王立ちのまま私の答えを待っている。


急に、熱血指導が始まっちゃったよ…。


なにがしたいって…

なにもしたくないよ。


だけど、そんな答えじゃ許してもらえそうにない。


「家には帰りたくないから…」

「だから!?」

「だから…海にいたのですが…」



リョウさんは脱力したように腕を下した。