立ち止まって、顔を上げた。

「ありがとう」


リョウさんが顔をしかめた。

「何が?」

「いろいろ、助けてくれたり、おごってくれたり…」


顔つきが変わった。

「なんんっっだよ、それ!!」


また怒り出したし…

みんな見てるし。



「俺はそういうの一番ヤなんだよ!!お前はどーしたいんだ!?何をどうしたいか言えよ!!」

「…なにも」

「なにもじゃねーだろ!」