ぞっとした。


熱帯魚のことは、覚えがある。

前回会ったときに、確かに同じセリフで誘われた。


その時は、かなり時間が遅くて、

母さんがどれだけイライラしているかと気が気じゃなくて、断ってしまったのだった。



そのことを言うと、ノンは頭を壁にもたれかけた。


「ヤっちゃったかなぁ」

「でもヨッシーは、しっかりしてるし。ミミなら、速攻引っかかりそうだけど」

「茜、聞いてきて!」

「ええ?私がぁ?」

「ヤってたとしたら、私は顔に出ちゃうもん」

「私だって出るよっ!!」