気持ちよさも

悲しさも

たった一人で感じるものだけど、

温もりだけは相手がいないと感じられない。



優斗はそれを私にくれた。


私はそれを上げられなかった。


こうなって、当たり前だ。



優斗だけじゃない。

優斗の家族だって、私にくれたじゃないか。


ほとんど会話しなかった最後の車中を思い出した。


私は、何も返せなかった。