「おい」

リョウさんが言った。

「本当に何も食わないのか?」

「大丈夫」


リョウさんが、イライラした声で言った。

「オマエは、なんだよ。せっかく来てやったのに」


ようやく我に返った。

「あ…ああ!ごめんなさい!ありがとう!」


先生が水に手を伸ばした。

「ホントだよー。うちの相方に爪の垢煎じて飲ませてヤりたいわ」