暗くなった駅前を歩く。

まだ気持ちワルい…


「当て逃げだったねー」

とノンが言った。


まさにそんな感じ…

「大島、盗られちゃったね!」

「盗っても盗られてもないっ!」


液晶画面に夢中だったミミが、突然立ち止まった。


「あ…」


ミミがスマホを落とした。