あかねいろ Thousand Leaves! 完全版

リョウさんが紙ナプキンで、私の口をぬぐった。

「ありがとう、お兄ちゃん」

「いいんだ、妹よ」



徹くんが顔を強ばられせ、固まっている。

「どうしたの?」

「い、いやあの…優斗のこと聞かないんですか?」




鼓動が一瞬止まった。

「あ、優斗ね。どーせ元気なんでしょ」

「元気っす…」

「だろうね」

「親父さんに追い出されて、今、俺の地元で暮らしてるんす」


ウーロン茶を吐き出しそうになった。