リョウさんは、手でコップを揺らしながら遠くを見た。

「このままじゃ、ダメか…」

「家に帰りたくないんですか?」

「…だから帰りたくないんだな」


また長い時間、リョウさんは黙っていた。

私はタコライスを食べ終えて、チビチビ水を飲んだ。