「くれぐれも頼むね!」

私のことなのに、ヨッシーがウノッチの背を叩く。


夏休み前日、カットし直してもらうことにした。

ウノッチが、割引チケットを配り出したからだ。


「姉ちゃんが美容師でぇ、独立してキャンペーン中だからぁ」

「もっとヒドくならない?」

ミミが心配そうに言う。

ノンが首を振る。

「なりようがない」



ふぅ…





「どうした?」

「マサカリが重いのか?」