ママが真っ赤な目で待っていた。


「ごめんね、ママ」

「謝らないで。分かってる」

「違うよ。優斗のせいじゃない。私がカワイイ女じゃないの」

「カワイイだけの女の子なんて、うちでは誰も望んでないわよ…」



荷物を取りに部屋に戻った。

セミが鳴いている。

まただ。

また独りぼっちになった。


私は自分で自分の問題も解けないのに、

人の問題ばっかり解いてる…