「優斗、少しは話を聞けよ」

「総史はカンケーねぇだろ!」

「聞いてから、モノを言えよ」

「聞く必要ねえ!茜は家で母ちゃんとしゃべってればいいんだよ!」


できるだけ、冷静に言った。


「聞いてよ」

「お前なんか聞いたって、ロクなこと言わねぇだろーが!なんで俺の言うとおりに出来ねんだよ!」



私は目をつぶった。

話し合う?


誰と?


このゴリラと?


どうやって?





「別れる」


私は言った。