優斗は目の色を変えて怒鳴り散らした。


「結婚するのがイヤなんて、一言も言わなかったし！」

「ちが…」

「なんでいつも後から言うんだよ！？こっちは茜のことを考えて色々やってんのに、バカみてーじゃん！」

「そうじゃ…！」

「お前、本当に俺のこと好きなの！？いつもいつも別のこと優先で、全然俺のこと考えてくれてくれてないじゃん！はあ！？なにボランティアって！そんなの別のヤツにやらせりゃいいじゃん！」

「大会があるって知らな…」

「いい加減すぎんだよ！そっちは学生でもこっちはプロで真剣にやってんだからさ！少しは考えてもの言えよ！」

「考えてる！ちょっと話を…」

「どこがだよ…！？ちょっとは俺の気持ちも考えろよ！」