「美味しいねー!」

「これウマいっ!」


梨をシャリチャリ言わせながら、

優斗たちの小さい頃の動画を見た。



梨は、私が持ってきた地元の特産だ。


実は、そんなに好きじゃない。

酸っぱいような、甘いような…中途半端な味。


だけど、地元のだけは美味しい。

みっちり、さわやかに甘い。


スイカと一緒で、

食べなきゃ夏がきた感じがしない。


「上総が僕の盗ったあ!」

「そんな白米みたいに食べるもんじゃないの!」


上総が、ほっぺたパンパンに詰め込んで逃げて行った。


良かった、好評で。