頭の中が真っ白になった。

胸の中がモヤっとした。


「それは…私、係りも決められちゃったし…」

「代われるヤツいるでしょ?」

「グループで引き受けちゃったから…外国人の先生が…」

「すっげー大事な大会なんだよ!世界中から有名な選手が来るし、ぜってー楽しいから!」

優斗は、その大会がどれだけスゴいか、行ったら何を食べるかまで、まくし立てた。


「と、とにかく、明日学校で話してみる」


無理やり電話を切った。