突然、鳴り響いていたピアノが途切れ、不吉な音が聞こえた。


優斗がワックスを放り投げて2階へ向かう。


「パパ!」

ママが窓を開けて、パパを呼んだ。

「2階!!」


パパが、慌てて中へ入って来て、そのまま階段を上がって行った。

2階から、ものすごい叫び声と物音がする。



千隼が泣きだし、ママはベビーベッドへ向かう。


「え…なに?どうしたの?」

「…見ない方がいいわ」


ママは、千隼を抱きしめた。