皿の中で、予想通りの煙が上がった。

進路希望表も燃やせたらいいのに。


なんにも将来の希望なんてない。



窓を開けて、冬晴れの空を見上げた。

ぽっかーんと青い。

頬が冷気に包まれる。


「マモノから守られますようにか…」


手の中で、サメの歯が私を噛んだ。



本当に怖いのは、


…未来。