「口ではなんとでも言んだよ!」


上総が私を突き飛ばした。

波打ち際に倒れこんだけど、すぐに起き上がった。


その腕を掴んで、噛みついた。


すごい力で振りほどかれて、また転がった。



「殴れよ!!」


上総は腕を押さえて、驚いたように私を見た。


服が濡れて、たぶん下着も何もかも透けて見えてる。


「殴れよ!!この次世代のクズ!」


上総が目を背けた。

「見えてる」

「誰がやったんだよ!」

「とにかく、それどうにかして!」

「オマエがやったんだろーが!オマエがどうにかしろ!」


上総が、小走りでどこかへ行った。


落ち着け…


落ち着け…



落ち着いたら…


ヤバい。


何このカッコ!!



…上総…許せん。