コップに残った最後の氷を口の中でガリガリやっていると、

ヨッシーから「終わったよ!」と知らせがきた。


現場に恐る恐る戻る。


いない?


もういない。


…良かった。

ああ、やだやだ。


よく見ると、ノンもいない。


「ノンは?」

ヨッシーに聞いた。


「あっちに行った。まだ話があるみたい」

「あ、そう」

「トイレ行って来ていい?」

「うん」