あかねいろ Thousand Leaves! 完全版

その優斗が、ニコニコしながら手に雑誌を握って近づいてきた。



「どうしたの?こんな時間に、学校に来て」

「俺、今日で学校辞めんの」


ええっ!?

なんで、そんなノンキに笑ってられるの!?



久しぶりに見たけど、体つきがもう大人。


「老けたね」



そんなセリフを気にする様子もなく、

優斗は手にした雑誌を私に見せてきた。


「なにこれ」

「これ、俺」

「え?うそ」


それは、小さな記事だった。

10センチ四方くらいの大きさだったかな。


波をスライディングしているかのような写真と、

野崎優斗という文字が躍っていた。