「じゃあ、何を話せば…」

「八雲と話せよ!!」



…八雲7歳。

現在、京成電鉄に夢中。



「アタシ、敷かれたレールっていうのはどうも…」

「総史としゃべるな!!」



私は、優斗の顔をマジマジと見た。


…コイツ…お兄ちゃんにコンプレックスがあるのか!

こんな、

こんなテンネンにもコンプレックスが!


人並みに!!



「ああ…ああ。ハイハイ。うん」

何とも言い様がなくて、私は気の抜けた返事をした。