アイツ、私を殴ろうとしたんだ…。


お礼を言うのも忘れて、お兄ちゃんに聞いた。

「パセリの…どこが好きなの?」



まだ茫然…。


お兄ちゃんがバッグから、イヤフォンを取り出した。

「この曲知ってる?」


耳につけてくれる。


静かな男性ボーカルが流れだした。