ポーカーフェイスで私は言った。

「りょりょ料理なんて…そそんな急に」

「ナカタさんちに生バジルがあるから!あれをちぎって、麺を茹でて、トマトぶっかければ終わりだから!」

「私は、そんな…でき」

「お父さん!今度の日曜、優斗が来るから!家にいてね!?」


もちろん、無反応。

寝っ転がって、バラエティー番組を無表情で見ている。


「ほら!カネ渡すから!麺買ってきて!」

「あ…あの何か、わざとらしくない?」

「このパッケージのヤツね!赤い、この線が入ってるヤツ!

大丈夫!練習すれば絶対できるから!」


マジですか…。