「闇月はどうなんだよ?」
将騎の言葉に皆、私を見る
「俺は、何もしたこと無い。自分の事で精一杯で、そんな事考えた事も無かった」
「まぁ、そうだよな」
私は少し苦笑する
聞いてきた将騎自身も苦笑を浮かべていた
「じゃあ、今年は何かするの?」
聡が首をかしげた
母の日まであと1週間
将騎みたいにサプライズを考える時間
もあまり無いからやっぱり
1度顔見せに帰るのが一番かな
まともに向こうに帰ってないし
私が生きてる事を何より望んでくれてる
母さんだから、やっぱり
電話やメールじゃ無くて
ちゃんと会うのが何よりの親孝行だと思う
「うん、高1以来向こうに帰ってないから顔見せに行ってこようかなって思ってる」
私の言葉に皆笑って頷いてくれた