私のライトグリーンの瞳が
雪也の姿を捉えた時
雪也はニッコリ笑って近付いて来た


「よっ」

「………」

「あ〜ぁ、ほんっと氷月の時はツレないよね」


私は僅かに視線をズラした

そしてそのまま暗い路地に消えようとする


「なぁ。お前の考えるアイツ等の報われる瞬間って何だ?」


雪也の瞳がスッと細くなる

ネオン街を歩くサラリーマンに
顔を向けてから無機質な目で私に問いかける

それに私の足は止まった