「太陽がさ…」


私は再び口を開く


「あ、太陽ってのは生徒会の…」

「知ってる。自分の学校の生徒会くらい流石にな。会計だろ?」

「うん」


私は手の中で転がしていた
コーヒーの缶を止める


「数日前に生徒会メンバーで父の日の話が出て、その時に太陽が3年前にお父さんを亡くしたって言ってた」


弦は何も言わない


「それ聞いちゃったらさ、せっかく生きてるのに分かり合えないなんて悲しいと思った」

「そうか。だから…」

「うん」