「ねぇ、裕。さっきの話なんどけど、裕は毎年、母の日は何かするの?」


部屋に入って一息ついてから
私は隣に座った裕に聞いた

裕は少し考える素振りをする


「俺は、そうだね…。何かしらのプレゼントかな?俺の母さんはお茶に凝っててさ、紅茶のセットを渡したこともあるし、ライブのチケットとかの時もあった。
まぁ、まだ俺ら学生だから高価な物なんて無理だけどね」


苦笑する裕に他の3人も
何の話?と寄ってくる

母の日の話と言えば
それぞれが毎年何をしてるか
和哉から順に話し出した


「俺は、定番で花が多いね〜」

「俺は毎年パアーッとサプライズ仕掛ける!」


将騎らしいと皆で笑った


「俺は裕と同じでプレゼント」


最後は聡が答えた

皆、暴走族なんてやんちゃな事をしていても
ちゃんと親に感謝はしているらしい