秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


「雪也、久しぶり」


私が立ち上がれば、雪也が少し
嬉しそうな顔になった


「おぉ!今日は、夜もいるじゃん」


遠慮することもなくどかどかと
入ってきて、空いてるスペースに座る
雪也に弦が呆れたように溜め息を溢す


「アポ無しで急に来るなよ」

「そう怒るなって」


ジト目で睨まれても飄々としている様は
2年前と変わらない

変わったのは、昨年大学に入り
雷神の総長を引退したくらいだ