秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


「無糖じゃねーのかよ!?」


甘さに顔を顰めながら和哉を見れば
あー、と視線を逸らされた

その横では将騎がニヤリと
笑っている

確信犯か!


「ごめん、無糖は売り切れてたんだよ」


和哉が苦笑しながら言った


「それ、先に言って欲しかった」

「ごめん、ごめん。…でも、闇月は微糖もダメなんだね」

「あー、…うん。コーヒーはブラックに限るだろ」


ミルクや砂糖なんて入っていたら
コーヒー自体の味が楽しめない

やっと口の中の甘さが引いてきた

私は小さく息を吐く