秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


「なーんだ、そういうことか!」


音楽室の椅子に座り話を聞いて
私も事の成り行きを話した

どうやらさっきのチャイムは
4限の終了を告げるチャイムだったらしく
午前は完全に更けていたらしい


皆はいつもなら私が登校してくるはず
の時間に教室に居たらしいが
私が連絡も無しに姿を現さないから
探していたという

見つからないから屋上で1度休憩していたら
聴きなれないピアノの音が聴こえて
気になって此処を訪れたらしい


「にしても、闇月ピアノ弾けたんだな!」


将騎が驚いた様に声を上げる


「まあな」


少し照れ臭くて素っ気なく答えた